【パティシエが解説】RE-S1100 RE-WF262 違い レビュー!口コミ評判から選ぶ決め手

【パティシエが解説】RE-S1100 RE-WF262 違い レビュー!口コミ評判から選ぶ決め手 調理家電

シャープのオーブンレンジ「RE-S1100」と「RE-WF262」は、どちらも26Lの2段調理対応モデルですが、中身をよく見ると性格がかなり違います。 私なりに一言でまとめると、RE-S1100は“シンプルでコスパ重視の本格コンベクション”、RE-WF262は“自動調理とお手入れがラクな多機能スチームオーブン”というイメージです。 どちらを選ぶかは「自分で調整したい派」か「ボタン一つでおまかせ派」かで分かれます。​

まずは、違いが一目で分かるように比較表を作りました。

項目RE-S1100RE-WF262
発売日2022年3月発売2021年9月発売
庫内容量26L・2段調理対応26L・2段調理対応
センサー機能らくちん!センサーなし(自分で時間・出力設定)らくちん!センサー搭載(蒸気で自動加熱調整)
お手入れメニューなし(通常の拭き掃除メイン)あり(スチームで汚れを浮かせて拭き取りやすい)
スチーム加熱方式通常スチーム加熱スチーム+ヒーター方式(過熱水蒸気)
自動メニュー数約95種類約125種類(約30種類多い)
設置性左右に5cm以上の空きが必要左右・後ろピッタリ置き対応
カラーホワイト系のみホワイト系/ブラック系の2色展開
価格目安約34,000~36,800円(2025年1月時点)約50,000~65,000円(2025年1月時点)

大きな違いは「センサーとお手入れ機能」「スチームの本気度」「価格」の3つです。 ここからは、元パティシエの目線も交えながら、それぞれの違いをもう少し深掘りしていきますね。​

RE-S1100とRE-WF262の違いのレビュー

まず、分かりやすいところからまとめると、RE-WF262は“忙しい人向けのフル装備モデル”、RE-S1100は“自分で調整して楽しく使う実力派コンベクション”です。​

らくちん!センサー

RE-WF262には、食材から出る蒸気を検知して自動で加熱時間や出力を調整してくれる「らくちん!センサー」が付いています。 スタートボタンを押すだけでいいので、温めすぎ・温め不足のやり直しがグッと減らせるのが大きなメリットです。 一方でRE-S1100にはこの機能がないので、重さや経験値で「このくらいかな?」と時間を決める昔ながらのスタイルになります。 料理好きで調整するのが苦にならない人なら問題ありませんが、「レンジくらいは考えずに任せたい」という方には少し手間に感じるかもしれません。​

お手入れメニュー

RE-WF262には、庫内の油汚れをスチームで浮かせて拭き取りやすくする「お手入れメニュー」が用意されています。 揚げ物やグラタンなどをよく作るご家庭だと、ここがかなり効いてきます。RE-S1100はお手入れメニューがないので、一般的なレンジと同じく、ラップや濡れ布巾などで地道に拭き掃除していくイメージです。 正直、ここは“掃除が好きかどうか”で評価が分かれそうです。​

スチーム加熱方式

RE-S1100は「通常スチーム加熱」で、主に蒸し料理や温め直しなどに使いやすいスタンダードなタイプです。 それに対してRE-WF262は「スチーム+ヒーター方式(過熱水蒸気)」で、油を使わないノンフライ調理や、揚げ物のサクッとした温め直し、お肉やお魚の表面にこんがり焼き色を付けるような“攻めた”調理まで対応できます。 元パティシエとしては、焼き色や食感までコントロールしたい方にはRE-WF262の方が向いていると感じます。​

自動メニューとレパートリー

自動メニュー数は、RE-S1100が約95種類、RE-WF262が約125種類と、約30種類の差があります。 単純にレパートリーの数というより、「あまり料理を考えたくない日」の保険が増えるイメージですね。仕事や育児でクタクタの日は、レシピを考えなくてもボタン1つでそこそこちゃんとしたものが出てきてくれるのは、本当に助かります。​

設置スペースとデザイン

キッチンが狭いご家庭だと意外と重要なのが設置条件です。RE-S1100は左右にそれぞれ5cm以上の空きが必要ですが、RE-WF262は左右・後ろピッタリ置きに対応していて、上部10cmだけ空ければOKという設計になっています。 冷蔵庫横などスペースが限られている場所に置きたい場合は、この差がかなり大きいです。カラーも、RE-S1100はホワイト1色、RE-WF262はホワイトとブラックの2色展開なので、インテリアとの相性で選びたい方はRE-WF262の方が選びやすいですね。​

価格差

2025年1月時点の目安では、RE-S1100が約34,000~36,800円前後、RE-WF262が約50,000~65,000円前後と、ざっくり1万5千円前後の差があります。 「らくちん!センサー」「お手入れメニュー」「スチーム+ヒーター」「自動メニュー30種類増し」「ピッタリ置き対応」に、その差額を払う価値を感じるかどうかが、一番の判断ポイントになってきます。​

RE-S1100についてのユーザーの口コミ

RE-S1100の口コミを見ていると、「シンプルで使いやすい」「コスパが良い」といった声がとても多いです。​

悪い口コミ

・ドアの開閉時の音が少し気になる。​
・ドアに若干の歪みがあるように感じるというレビューがある。​

ドアの音やわずかな歪みについては、個体差の可能性も高く、実際に全員が気にしているわけではありません。 気になる場合は、購入直後に一度動作音やドアの閉まり方をチェックして、違和感があれば販売店やメーカーに相談してしまった方が安心です。 保証期間内であれば交換対応してもらえるケースもありますし、ここはあまり一人で抱え込まずにプロに任せてしまうのがおすすめです。​

良い口コミ

・使い方が簡単で直感的に操作できる。​
・価格のわりに機能が充実していてコストパフォーマンスが良い。​
・2段調理が便利で、グラタンとパンなどを同時に焼ける。​
・熱風コンベクションで焼き色が均一に仕上がる。​
・省スペースながら26Lの容量があって使いやすい。​
・パンやお菓子作りの仕上がりが良く、焼きムラが少ない。​
・表示パネルが明るく見やすく、ボタン配置も分かりやすい。​

元パティシエ目線で見ても、「この価格で2段熱風コンベクション+過熱水蒸気が使える」というのはかなり魅力的です。 こだわりのハード系パンやクッキーの大量焼きなど、本格的な焼成まで楽しみたいけれど、価格は抑えたい方にぴったりの1台だと感じました。​

RE-WF262についてのユーザーの口コミ

RE-WF262は、とにかく「らくちん!センサー」と「お手入れのしやすさ」を評価する声が目立ちます。​

悪い口コミ

・動作音が大きく感じるというレビューがある。​
・オーブン機能使用時の音が気になるという声もある。​

高温でスチームや熱風をしっかり回す構造なので、どうしても静音性より“パワー優先”の設計になりがちです。 ただ、音の感じ方はキッチンの広さや設置場所との距離にもかなり左右されます。 もし心配な場合は、似たクラスのスチームオーブンと家電量販店で音を聞き比べてみると、事前にイメージしやすいと思います。​

良い口コミ

・自動メニューがとにかく便利で、ほぼおまかせで料理できる。​
・らくちん!センサーの精度が良く、温め直しの失敗が減った。​
・お手入れメニューのおかげで、庫内の油汚れが落としやすい。​
・スチーム機能で仕上がりがふっくらして美味しい。​
・2段調理で一度に2品作れるので、夕飯作りの時短になる。​
・左右後ろピッタリ置きで、省スペースでも設置できるのが助かる。​
・煮物なども味の染み込みが良く、仕上がりに満足している。​

全体として、「高かったけれど、その分きちんと元は取れている」というような満足度の高い声が多い印象でした。 とくに、毎日レンジをヘビーに使うご家庭ほど、らくちん!センサーとお手入れメニューの恩恵を強く感じているように思います。​

キッチンマミーとして、どちらを選ぶか?

ここが一番悩ましいところですが、元パティシエ&主婦としての本音をお話ししますね。​

まず、焼き菓子やパン作りの観点だけで言えば、どちらも26L+2段熱風コンベクションで、ベースのオーブンとしては十分使えます。 焼成の安定感や焼きムラの少なさという点では、RE-S1100もRE-WF262もきちんと“仕事ができるオーブン”という印象です。​

そのうえで、日々の使い方をイメージすると、選び方はこうなってきます。

「自分で時間や温度を決めて焼くのが好き」「レシピをいじりながら仕上がりを追い込みたい」という方
RE-S1100で十分満足できると思います。 価格を抑えつつ、2段熱風コンベクションと過熱水蒸気を活かして、お菓子もパンも楽しめる“素直な子”という感じです。​

「仕事や育児で忙しくて、レンジくらいは考えずにおまかせしたい」「夕食準備の時短と後片付けのラクさを優先したい」という方
追加投資してでもRE-WF262を選んだ方が、毎日の満足度は高くなると思います。 らくちん!センサーとお手入れメニューは、使えば使うほど「これがない生活には戻れない…」と感じやすい機能です。​

私自身のスタイルで言うと、平日はバタバタしながら料理をすることが多くて、「温め直しの失敗」と「庫内のベタベタ掃除」はできるだけ避けたいタイプです。 なので、“自分用に1台選んでキッチンに置く”という前提なら、正直に言うとRE-WF262を選びます。​

もちろん、予算に限りがある場合や、「センサーはなくてもいいから、とにかく焼き性能だけしっかりしていればOK」という方には、RE-S1100はとてもバランスの良い選択肢です。 どちらが“絶対に正解”というより、​

・時間と手間をお金で買う → RE-WF262
・価格を抑えつつ、基本性能を大事にする → RE-S1100

というイメージで選んでもらうのが一番しっくりくるかなと思います。​

まとめ

ここまで、RE-S1100とRE-WF262の違いを、元パティシエ&主婦の目線で見てきました。 ざっくり整理すると、次のようなイメージです。​

RE-S1100
・シンプル操作でコスパ重視
・2段熱風コンベクションで、お菓子・パン作りにも十分対応
・らくちん!センサーやお手入れメニューは不要な方向け
・「自分で調整するのが好き」「予算は抑えたい」人におすすめ​

RE-WF262
・らくちん!センサーで温めの失敗が少ない
・お手入れメニューで庫内掃除がラク
・スチーム+ヒーター方式でノンフライや本格スチーム調理ができる
・左右後ろピッタリ置き対応で、省スペースキッチンにやさしい
・「忙しいから、レンジくらいはおまかせしたい」「調理も片付けもラクにしたい」人におすすめ​

どちらも良い機種なので、「どっちが絶対正解」ということはありません。 ぜひ、ご自身のライフスタイルやキッチンの広さ、普段の料理スタイルを思い浮かべながら、「センサーにお金をかけるかどうか」「掃除のラクさにどこまで価値を感じるか」を基準に選んでみてくださいね

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