導入(違いの概要と比較表)
東芝の真空圧力IH炊飯器「炎匠炊き」RC-10HGXとRC-10HGWは、見た目もスペックもかなり似ていますが、実はごはんの仕上がりや使い勝手に関わるポイントでしっかり差がついています。
特に「追い真空」と「できたて保温」、そして価格差が、この2台を選ぶうえで大きな判断材料になります。
まずは、RC-10HGXとRC-10HGWの主な違いを表にまとめました。
| 比較項目 | RC-10HGX(新型) | RC-10HGW(旧型) |
|---|---|---|
| 発売年 | 2025年 | 2024年 |
| 追い真空機能 | あり | なし(真空ひたしのみ) |
| できたて保温 | 12時間(炊き上がり3時間は炊きたて感をキープ) | なし(真空保温のみ) |
| 保温方式 | 真空保温+できたて保温 | 真空保温(白米40時間) |
| 炊飯時消費電力量(匠炊き) | 約178.8Wh | 約188.9Wh |
| 年間消費電力量 | 約83.2kWh/年 | 約85.0kWh/年 |
| 実売価格の目安 | 約3.0万~5.0万円前後 | 約2.5万~3.3万円前後 |
| ターゲット | より美味しさ・冷めても美味しいごはん重視 | 価格重視で基本性能があれば十分な人 |
RC-10HGXとRC-10HGWの違いのレビュー
ここからは、表で挙げた違いを、私なりの視点でさらに掘り下げてレビューしていきます。
まず一番のポイントが、RC-10HGXだけに搭載されている「追い真空」です。
これは、浸水時だけでなく、加熱しながらも内釜の中を真空状態に近づけて水中の空気を抜き、「真空水」で炊くという仕組みです。
真空水になることで泡が小さくなり、お米同士がぶつかったときの衝撃が和らぐので、表面が傷つきにくく、粒立ちやツヤがひと目で分かるくらい変わります。
一方、RC-10HGWにも「真空ひたし」は搭載されていますが、これはあくまで浸水工程のみで、加熱中の追い真空は入りません。
そのため、「十分に美味しいけれど、よりハリツヤにこだわるならHGX」という位置づけになります。
次に、忙しいご家庭で効いてくるのが「できたて保温」です。
RC-10HGXは、炊き上がりから3時間を“できたてゾーン”として、水分量と温度バランスを最適にキープしてくれます。
共働きだったり、部活や塾で帰宅時間がバラバラだったりする家庭だと、この3時間の差がかなり大きく感じられるはずです。
RC-10HGWも真空保温で最大40時間保温できるので、乾燥や黄ばみを抑えるという意味では十分です。
ただ、「炊きたてレベルのおいしさを維持する」という点では、やはりHGXに軍配が上がります。
省エネ性能については、HGXがエコ炊飯・匠炊きともにわずかに消費電力量が低く、年間消費電力量も少しだけ抑えられています。
数字としては1年あたり数十円~100円程度の違いなので、ここ単体で選ぶというよりは、「機能アップしているのに電気代も少しお得」と捉えるのが現実的かなという印象です。
価格は、型落ちのRC-10HGWの方が安く、タイミング次第では1万円以上差が出ることもあります。
「予算を抑えつつ真空圧力IHを試したい」「そこまで保温や冷めたごはんにこだわらない」ならHGWが魅力的な選択肢です。
逆に、「毎日のごはんのクオリティを上げたい」「お弁当や時間差ごはんが多い」という方には、追い真空+できたて保温を搭載したHGXの方が満足度が高くなりやすいと思います。
RC-10HGXについてのユーザーの口コミ
ここからは、RC-10HGXの口コミをピックアップしながら、実際の使い心地に近い部分を整理していきます。
悪い口コミ
まず、悪い口コミとして挙がっているのがこちらです。
・炊飯1~2回後の長時間保存で機械臭が気になることがある。
・前機種にあった電源コードの巻き取り自動収納機能がなくなって不便に感じる。
機械臭に関しては、新しい炊飯器ではよくある話で、何度か通常炊飯やクリーニングコースを回すことでだんだん薄れていくケースが多いです。
匂いに敏感な方は、最初の数回は「匂い抜き」と割り切って使う前提で考えておくと安心かなと感じます。
電源コードの巻き取り機能が無くなった点については、確かに「前の方が便利だった」と感じる方もいると思います。
その代わり、本体デザインはスッキリしているので、キッチンに出しっぱなしにしてもゴチャっと見えにくいのはメリットです。
良い口コミ
良い口コミとしては、かなり評価が高い声が並んでいます。
・真空圧での浸水機能のおかげか、どの炊き方でも安定して美味しく炊ける。
・もちもちとした食感で、粒感がはっきりしているのにベタつかない。
・ホワイトカラーはキッチンになじみやすく、デザインもスタイリッシュ。
・新しい炊飯器に変えてから、「お米ってこんなに美味しかったっけ?」と家族からも好評。
・ごはんの甘みが出て、冷めても美味しいのでお弁当にもぴったり。
・「そくうま」で急いで炊いても、通常炊飯と遜色ないレベルで炊き上がる。
・真空圧力のおかげか、長時間保温してもごはんの劣化が少ない。
口コミ全体を見ていると、「味」「食感」「冷めた時のおいしさ」についての満足度がとても高い印象です。
元パティシエ目線でも、「素材のポテンシャルをきちんと引き出してくれる道具」という評価になりやすい一台だと思います。
RC-10HGWについてのユーザーの口コミ
次に、型落ちモデルRC-10HGWの口コミです。
こちらも真空圧力IHらしく、基本的な炊き上がりはかなり評価されています。
悪い口コミ
まず、悪い口コミから見ていきます。
・炊飯中の圧力や真空動作の音が思ったより大きく、静かなキッチンだと気になる。
・本体に持ち手がなく、キッチン内で移動させるときに少し持ちにくい。
・しゃもじを置く専用スペースがなく、ちょっと不便に感じる。
真空圧力IHはどうしても動作音が出やすい構造なので、静音性だけを最優先したい方には向かないかもしれません。
とはいえ、「数分だけだから許容範囲」という声も多いので、音にどの程度敏感かで印象が分かれそうです。
持ち手やしゃもじ置きについては、デザイン優先・シンプル化の影響もあり、便利さとのトレードオフという印象です。
良い口コミ
一方で、良い口コミは以下のようなものが目立ちます。
・価格と性能のバランスが良く、「この値段でこの炊き上がりなら十分満足」という声が多い。
・ごはんがふっくら炊けて、どの銘柄でも安定して美味しい。
・真空保温で、朝炊いたごはんを夕方までしっとり保てるのが便利。
・内蓋が平らで取り外しも簡単なので、毎日のお手入れが楽。
・銅コーティング釜で熱伝導が良く、ムラなく炊き上がる感じがする。
・ボタン操作がシンプルで、機能が多すぎず分かりやすい。
まとめると、RC-10HGWは「最新機能はないけれど、真空圧力IHのおいしさをお手頃価格で味わえる、コスパの良い標準モデル」という印象です。
最新機能よりも、「必要十分な性能をリーズナブルに」という方には、かなり魅力的な選択肢になります。
キッチンマミーとしてどちらがいいか
最後に、元パティシエでキッチン家電にうるさい私キッチンマミーの正直な結論です。
両方の特徴や口コミを見ていくと、「とにかくコスパ重視」であればRC-10HGW、「炊き上がりのクオリティと冷めても美味しいごはん」にこだわるならRC-10HGX、という住み分けがかなりはっきりしています。
私自身は、毎日家族で食べるごはんと、お弁当用の冷めたごはんの両方を考えると、RC-10HGXを選びたいというのが本音です。
理由は大きく3つあります。
・追い真空でお米の表面が傷つきにくく、ツヤと粒立ちに差が出る。
・できたて保温のおかげで、タイミングがずれても「炊きたて感」にかなり近い状態で食べられる。
・炊飯器は10年近く使うことを考えると、初期の数千〜1万円台の差は、長い目で見れば十分元が取れると感じる。
特に、お弁当や作り置きごはんをよく作る方にとって、「冷めても美味しい」というのは本当に大きな価値です。
ごはんが美味しいと、おかずの満足度まで底上げしてくれるので、毎日の食事全体の幸福度が上がるんですよね。
もちろん、「家族はすぐに食べきってしまうから保温もほとんど使わない」「予算をできるだけ抑えたい」というケースなら、RC-10HGWでも十分満足できると思います。
真空ひたしと真空保温を備えた標準モデルとして、今の価格帯はかなりお買い得です。
ただ、私自身のキッチンに1台だけ置くなら、「せっかくなら追い真空とできたて保温まで付いた最新モデルで、ごはんのポテンシャルをしっかり引き出したい」という気持ちが強いので、やはりRC-10HGX推しになります。
まとめ
ここまで、RC-10HGXとRC-10HGWの違い、口コミ、そして私なりの結論をお伝えしました。
2台のポイントをざっくり整理すると、次のようになります。
・より美味しいごはん・冷めても美味しいごはん・保温時のクオリティを重視するなら、RC-10HGX。
・予算重視で、真空圧力IHの基本性能があればOKという方にはRC-10HGW。
・価格差はあるものの、炊飯器の使用年数を考えると、HGXの追加機能は十分「元が取れる」レベル。
どちらを選ぶにしても、共通して言えるのは「真空圧力IH炎匠炊きシリーズは、ごはんのハリ・ツヤと甘みがしっかり楽しめる」ということです。
あとは、ご家庭の予算とライフスタイルに合わせて、「価格優先でHGW」か「おいしさと保温重視でHGX」かを選んであげると、後悔の少ない買い物になるはずです。



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