導入
東芝の小容量炊飯器「RC-6PXX」と「RC-6PXV」は、どちらも3.5合炊きの圧力IHタイプで、スペック表だけ見るとほとんど同じに見えるモデルです。
その一方で、実売価格には約9,000円ほどの差があり、「性能が同じならどっちを選ぶべき?」と迷ってしまいますよね。
結論からいうと、2つのモデルの実質的な違いは「価格」「カラー(デザイン)」「在庫状況」の3つだけで、炊き上がりや基本性能は同等クラスです。
ここでは、RC-6PXXとRC-6PXVの違いを分かりやすく一覧表にまとめたうえで、元パティシエの私・キッチンマミー目線で、「どんな人にどちらがおすすめか」を口コミ・評判も交えながらレビューしていきます。
まずは、2機種の違いをざっくり把握できる比較表からどうぞ。
| 項目 | RC-6PXX(最新モデル) | RC-6PXV(型落ちモデル) |
|---|---|---|
| 発売年 | 2025年モデル(2025年11月1日発売) | 2023年モデル(2023年10月13日発売) |
| 炊飯方式・圧力 | 本かまど圧力IH・最大1.2気圧・700W | 本かまど圧力IH・最大1.2気圧・700W |
| おすすめ炊飯コース名 | 「匠炊き」炊き分け3通り | 「本かまど」炊き分け3通り |
| 玄米コース | 匠炊き/おかゆ | 本かまど/おかゆ |
| 本体カラー | アッシュグレージュ/ミルキーホワイト | ブラック/ホワイト |
| デザインの細部 | 蒸気口・フタボタンが本体同色、ロゴ位置変更 | 蒸気口・フタボタンがシルバー、型番表記あり |
| 実売価格帯 | 約22,000~32,000円前後(高め) | 約13,000~23,000円前後(安め) |
| 性能・炊き上がり | RC-6PXVと同等(味の違いはほぼなし) | RC-6PXXと同等(内部構造・火力は同じ) |
| 在庫状況 | 最新モデルで在庫が安定 | 型落ちで在庫限り |
RC-6PXXとRC-6PXVの違いのレビュー
ここからは、表で挙げた違いをもう少し掘り下げて、実際の選び方のポイントになる部分をレビューしていきます。
1.性能・炊き上がりは「ほぼ同じ」
RC-6PXXとRC-6PXVは、どちらも「本かまど圧力IH炊飯器」という同じシリーズに属していて、最大1.2気圧・700Wの高火力を使った圧力炊飯という点は共通です。
内釜も丸底2mm厚の備長炭ダイヤモンド釜で、熱の伝わり方やごはんの甘みの引き出し方も同じ設計になっています。
・最大1.2気圧でお米の芯までしっかり加熱し、デンプンの糖化を促して甘みを引き出す構造になっている
・圧力をかけすぎない絶妙なコントロールで、粒がつぶれにくく、べちゃつきにくい炊き上がりを実現している
つまり、「炊きたての味」や「冷めたときの食感」という一番大事な部分は、どちらを選んでも同レベルと考えてOKです。
2.名前だけ違う「匠炊き」と「本かまど」
スペック表上は、RC-6PXXが「匠炊き」、RC-6PXVが「本かまど」となっていて別物のように見えますが、中身のアルゴリズム(プログラム)は同じとされています。
炊き分けも、かため/標準/やわらかの3通りで共通なので、実用上の差はありません。
・白米の標準コースでふだん使い
・カレーやチャーハンには「かため」
・ハンバーグや丼ものには「やわらか」
このあたりの使い分けや炊き上がりのイメージも2機種で変わらないので、「匠炊きの方がすごそう」などと名前だけで選ぶ必要はないです。
3.一番効いてくるのは「価格差」
実売価格を比べると、RC-6PXXよりRC-6PXVの方が約9,000円ほど安く買えるケースが多く、しかも性能がほぼ同じという、かなりインパクトのある差になっています。
家電は年々値上がり傾向なので、このクラスの炊飯器で9,000円差というのは、他のキッチン家電一つ分くらいの違いと考えてもいいくらいです。
・「どうせ同じ味なら安い方がいい」と考える人には、RC-6PXVがとても魅力的
・「いつ壊れるか分からないから、在庫豊富で新しいモデルが安心」という人にはRC-6PXXが向いている
このあたりは、予算と安心感のどちらを優先するかで決めるポイントになります。
4.カラーとデザインの違い
カラーは、RC-6PXXが「アッシュグレージュ/ミルキーホワイト」、RC-6PXVが「ブラック/ホワイト」です。
さらに、RC-6PXXは蒸気口やフタのボタン部分が本体と同色に揃えられていて、ロゴ位置もすっきり調整されているので、全体的にインテリア性が高いデザインになっています。
対してRC-6PXVは、蒸気口とボタンがシルバーで少しアクセントがあり、いわゆる「家電らしい見た目」が好みの人にはこちらの方がしっくりくるかもしれません。
キッチンの雰囲気や他の家電との色合わせで選びたい方には、このデザイン差が決め手になることもありそうです。
5.在庫・買いやすさ
RC-6PXXは2025年発売の最新モデルなので、量販店・ネットショップともに在庫は比較的安定していて、しばらくは「欲しいときに普通に買える」状態が続くモデルです。
一方、RC-6PXVはすでに型落ち扱いで、残っている在庫がなくなり次第終了という立ち位置になっています。
・「型落ちでも安ければOK」な人は、在庫があるうちに早めの決断が必要
・「今すぐ買わなくても、ゆっくり検討したい」人は、RC-6PXXを選んだ方が安心
このように、時間の余裕があるかどうかも、機種選びのポイントになります。
RC-6PXXについてのユーザーの口コミ
実際のレビューでは、RC-6PXXとRC-6PXVの炊き上がりはほぼ共通という前提で語られることが多く、「本かまど圧力IHシリーズの味」に対する評価として捉えるのが分かりやすいです。
ここでは、RC-6PXXに対して想定される声を、製品の特徴から要約という形で整理します。
・ごはんの甘みがはっきりしていて、冷めてもおいしい
・お弁当やおにぎりにしても、翌朝もしっとり・もちもち
・1.2気圧の圧力で、粒がつぶれずにふっくら炊き上がる
・3.5合サイズでも高火力700Wなので、少量炊きでも味が落ちにくい
・フラットパネルで掃除がしやすく、毎日使いに向いている
悪い口コミとフォロー
・価格が同じシリーズの型落ちと比べて高い
→たしかに、型落ちと比べるとRC-6PXXは割高に感じますが、「発売から時間が経っても在庫を気にせず買える安心感」や、「新色の落ち着いたカラーが選べる」というメリットがあります。
・見た目以外は型落ちとほとんど同じで、お得感に欠ける
→機能的な進化が少ない分、設計としては熟成されていて、「あえて大きな変更をせずに安定したシリーズとして続いている」とも言えます。
良い口コミ
・「小容量でもしっかり甘みのあるごはんが炊けて、3.5合クラスとは思えない満足感」
・「冷凍ごはんコースのおかげで、まとめ炊き→冷凍→レンジでもおいしく食べられる」
・「早炊きコースで最短25分は、忙しい平日の夜ごはんづくりに本当に助かる」
・「アッシュグレージュがキッチンに馴染んで、インテリア的にも満足度が高い」
・「少量炊き用のミニ計量カップが地味に便利で、1合以下でもきちんと計量できる」
RC-6PXVについてのユーザーの口コミ
RC-6PXVは型落ちとはいえ、RC-6PXXと同等性能を持ちながら価格だけ安くなっているため、「コスパの良い3.5合圧力IH」として評価されているポジションのモデルです。
こちらも、製品の内容から想定される口コミをまとめます。
・最新モデルと同じ味・性能なのに価格が安い
・コンパクトで場所を取らないのに、しっかりかまど炊きのごはんになる
・ブラック/ホワイトのシンプルな色で、どんなキッチンにも合わせやすい
・冷凍ごはんコースや玄米コースなど、健康志向のメニューもひと通り揃っている
・型落ちゆえに「掘り出し物感」があり、満足度が高い
悪い口コミとフォロー
・すでに型落ちで、在庫が少なく探しにくい
→在庫が限られているのは事実ですが、「見つけたときに買っておけばよかった」と後悔するような内容ではないので、見つけたタイミングがチャンスとも言えます。
・カラーやロゴ位置など、最新モデルと比べるとデザインが古く感じる
→本体形状は最新モデルとほぼ同じで、機械としての古さはありません。シルバーのアクセントがあるデザインの方が好み、という人も一定数いるはずです。
良い口コミ
・「この価格で圧力IHと備長炭ダイヤモンド釜はかなりお得だと感じた」
・「最新モデルと炊き上がりが同じと知って、迷わずこちらを選んだ」
・「ごはんの甘みが強くて、おかずが少なくても満足感がある」
・「冷凍ごはん用コースのおかげで、平日はまとめ炊きでラクできるようになった」
・「ブラックカラーが意外と高級感があって、キッチンが引き締まって見える」
結論として、どちらがいいか(キッチンマミーの意見)
元パティシエとして甘みや食感にはうるさい方だと思いますが、RC-6PXXとRC-6PXVについては、少なくとも「ごはんの味」だけで優劣をつけることはできません。
最大1.2気圧・700Wの本かまど圧力IHと、丸底2mm厚の備長炭ダイヤモンド釜という、味に直結する部分は共通なので、炊き上がりは同じクラスと考えていいからです。
そのうえで、私がどちらをおすすめするかをはっきり言うと、
・「在庫があるうちに、安くていいものを押さえたい」なら → RC-6PXV
・「価格よりも、いつでも買える安心感と新しい色合いを重視」なら → RC-6PXX
という結論になります。
キッチン用品にこだわる立場からすると、「中身が同じなら安い方を推したい」というのが正直な気持ちです。
特に、3.5合クラスの炊飯器は、1~2人暮らしや夫婦世帯で「生活の主役になる道具」なので、性能が同じなら浮いた9,000円を他のキッチン家電に回せた方が、トータルの満足度は上がりやすいと感じます。
一方で、ブログでたくさんの家電を見ていると、「型落ちはいつの間にか本当に買えなくなる」というパターンを何度も目にしてきました。
「今はまだ迷っている段階で、急いでいない」という人が、数か月後に「やっぱり欲しい」と思ったときに残っているのは、ほぼ確実にRC-6PXXの方です。
ですので、キッチンマミーとして一つだけ選ぶなら、今このタイミングで“自分が買う”ならRC-6PXVを選ぶと思います。
理由はシンプルで、「味と性能を落とさずに、できるだけお得に手に入れたいから」です。
ただし、
・インテリアとしての見た目をかなり重視している
・買うタイミングがまだ先で、在庫や価格の変動をあまり気にしたくない
という方には、RC-6PXXを選んだ方が後悔は少ないはずです。
どちらを選んでも、ごはんそのものの美味しさでガッカリする可能性は低いので、「価格」と「デザイン」と「買うタイミング」の3つをどう優先するかで、じっくり選んでみてください。
まとめ
ここまで、RC-6PXXとRC-6PXVの違いと、それぞれの口コミ・評判から見えるメリット・デメリットを整理してきました。
あらためて、ポイントだけをぎゅっとまとめておきます。
・2機種は内部構造・圧力・火力・釜構造が同じで、炊き上がりの味はほぼ同等
・違いは「価格」「カラー・細部デザイン」「在庫状況」の3つがメイン
・安さとコスパ重視ならRC-6PXV、安心感と新色デザイン重視ならRC-6PXX
・どちらを選んでも、圧力IHらしい甘みと粒立ちのあるごはんが楽しめる
毎日のごはんは、身体づくりのベースになる大事な「主役」です。
このクラスの炊飯器なら、白いごはんだけで満足できる日が増えて、自然とおかずにかける手間も減るかもしれません。
あなたのキッチンや生活スタイルにしっくりくるのはどちらか、この記事を参考に、ぜひじっくり選んでみてくださいね。


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